OUTLINE

Highlights

今回のクリム=カルムでは、

”ロミジュリ”という魔術的な古典作品を、日常感覚で体感できるように仕上げてみました。

マジカルな魅力はそのままに、驚くほどのリアリティを持って。

1)脚本

原作はウィリアム=シェイクスピア「ロミオとジュリエット」です。
あらすじ・ラストシーンの変更はありませんがスパイシーなアレンジを加え、大人が楽しめる内容となっております。

2)演出

現代を生きる我々がリアリティを感じやすいように工夫しています。当時の上演を忠実に再現することや、奇抜で難解な実験的演出法に挑戦するといったことはありませんのであしからず。

3)上演時間

定刻開演の1時間40分です。


4)俳優

事前(プレビュー)稽古を2ヶ月、公演稽古を3ヶ月行い、役作りだけでなく身体訓練・演技論・演劇学・舞台芸術史・小道具の扱いなどを修練し約半年間を掛けて本作に挑みます。

5)会場

全席椅子席です。すこし手狭な会場ですがスムーズなご案内に努めます。

内装は白が基調。幾本もの梁が低い位置に露出し、裸電球を灯すだけでシックな雰囲気が想像力をくすぐる空間です。
またアマヤドリ・広田淳一さんが運営委員長を担う会場でもあります。

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もっと詳しく。


1)脚本について

脚色は主にロシアの文豪・トルストイによるシェイクスピア批評を参考にしました。

正確に情報が伝わるように語感を調整してあります。原作には散文・韻文に代表される音感を刺激する仕掛けが散りばめられていますが、それらを日本語で再現することよりも物語の仕組みを活かすことを重視しました。

原作からの最大の変更点は、乳母役の廃止とロザライン役の登場です。乳母の台詞の多くが当時の観客間の教養差を埋めるためであったと見られ、現代では不要と判断したためです。なお、劇作上の乳母の役割は友人・ロザラインでも達成出来きるため大筋への影響は少なく、かつただの青春恋物語に終わらない深みが生まれました。

上記の理由からロミオの親友・ベンヴォーリオとロザラインにも焦点が当たるため、原作より群像劇的になり愛憎の浮き沈みも多く、よりスリリングな仕上がりとなっております。

その他、登場人物の一貫性と関係性の明瞭化に努めました。


2)演出について

古典作品は得てして教本であり、今流行りの作品は消費対象として扱われますが、多くの古典作品はその当時としては自由な作風で流行を生んだ話題作だったりします。

また、情報が溢れている現代では、何か一つを選択することが最良と思われがちですが、既存の物事を組み合わせることで新しく多様な価値観が生まれることもあります。

それらを合わせた『古典をリデザインする』という発想をベースに作品と観客を繋ぐサポートをするのがクリム=カルムの演出の特徴です。

俳優へは、現代口語で細やかな内面の変化を見せていく手法と、スペクタクルを重視する価値観を統合させ、身体性を主に現前させるようにリクエストしました。

演劇には相反する二つの事象が同時に存在する“同時共存性”の原則があります。俳優と観客、芸術性と大衆性のように。

なんでも良いわけではないけど、どっちも大事。この絶妙なバランスが心地良いお芝居をつくると私たちは考えています。


3)上演時間について

戯曲に合わせた適切な上演時間を設定しております。

本作品は、ロミオとジュリエットが①恋に落ち、②結婚するが、③直後ジュリエットの身内をロミオが殺害してしまい、④転落していくという4つの事件をメインにした二部構成のお話です。一つの事件には起承転結の4つのエピソードが入りますので、各エピソード5分と見積り約90分が最適となりますが、サイドストーリーなどもあるので100分が疾走感を損なわず、観ていて心地よい長さではないでしょうか。


4)俳優について

今回は本質を描くために実存主義的にパフォーマンスを立ち上げてもらっています。

まず、スタニスラフスキー・システムを利用した分析を行い、演技に必然性と合理性を見出し、次に身体性を追求する過程で“衝動”を探るアプローチをしました。

俳優が物語のなかで役として自由に生き、その役が持つであろう理性と衝動をリアリティのある状態で現前させてくれる、ただそれだけでおもしろい舞台作品になることは皆さまもご承知のことかと思います。もちろん、簡単なことではありませんが。

そのために約半年間をかけて稽古をしました。


5)会場について

開幕前の雰囲気を楽しんで頂くため、開演前の全体アナウンスは最小限とさせて頂きます。演劇を初めて観劇される方などには別途詳しくご案内を行いますので、ご理解くださいませ。

大きなお荷物などは受付にてお預かり致しますが貴重品類はお持ちください。

終演後の面会は30分程度を予定しております。

Thank you for your cooperation.

最後に。

演劇を愛し、よくご覧になる皆さまのご感想は、初めて観劇をしてみようと考えている方にとって数少ない信頼できる情報源です。そのため、観劇前後のレビューなど頂ければ大変助かります。 #RJD #クリムカルム もご活用ください。

皆さまの一言一言が、これから舞台芸術と出逢う方々の道しるべとなります。

また、わたしたちの励みともなりますのでどうかお力をお貸しくださいませ。