RJD作品解説~ストーリー編・第五幕~

日曜日の午後、街は深い霧に包まれ始めた。

待ちきれなかったロミオは「日曜の夕方に」というロザラインの伝言よりも早く来てしまった。

そして棺に入ったジュリエットを発見することになる。

嘆き悲しむロミオの前に現れたのはパリス伯爵だった。

パリスはジュリエットが倒れて以降、片時も離れず棺に寄り添っていたのだった。

悲しみと怒りは渦を巻き、両者に刃を握らせた。

激しい打ち合いの末、深手を負ったのはパリスだった。

陽が傾く頃、ロザラインがやってきた。

惨状を目撃した彼女はひとまず兄・パリスを逃すとロミオに一緒に逃げようと提案する。

進退窮まったロミオはロザラインに身を委ね、唇を重ねようというその瞬間、ベンヴォーリオがロミオの心臓を刺し貫いた。

息を引き取るロミオ。

ロザラインへ刃を向けるベンヴォーリオ。

死を覚悟するロザライン。

そこへヴェロニカが現れ、ナイフを奪った。

崩れるベンヴォーリオ。

目を覚ますジュリエット。

血の池に浸かったロミオを見て真相を察し、ヴェロニカからナイフをそっと抜き取り自害する。

遅れて聖堂騎士団、両家夫人が到着する。

すべてを知った両家は和解し、エスカラス公爵はロザラインとベンヴォーリオ、そしてヴェロニカにこの街を託すと宣言する。

「憎しみを捨て、すべてをありのままの状態へ、ゼロへと返そう。

夜が来て、また変わらぬ朝が来るように、私たちも変わらず歩みを進めようじゃないか。

その前に一度まぶたを閉じ、あたたかな夢を見よう。

さあ、優しい夜を迎えよう」

皆が立ち去りひとり残ったヴェロニカが囁いたのは、

「愛してたよ」

という言葉だった。

ストーリー編は以上でおしまいです。

大きな特徴としては、

①ロミオとジュリエットに愛はなかったという点

②ベンヴォーリオとロザラインを現代版”ロミオとジュリエット”に仕立てた点

③崩壊した街が再生していく物語でもあったという点

でしょうか。

もちろんこれらが正しい読み方ということではありません。

それ以外にもいろいろな想像が出来るように創られているのがクリム=カルムのいいところ。

観る人によってオリジナルの物語が見える、そんな演劇をこれからも創っていきます。

気に入って頂けましたら幸いです。

今後ともクリム=カルムをよろしくお願い致します!

それではまた劇場にてお逢いしましょう!

(*´︶`*)ノ

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